
ゴホントゲザトウムシ (学名;Opilio spinulatus)
ザトウムシ目マザトウムシ科
「ザトウムシ」と言っても知らない人も多いと思いので、少し説明を入れます。
節足動物門鋏角亜門(せっそくどうぶつもんきょうかくあもん)クモ網ザトウムシ目に属している。見た目が「クモ」みたいな虫ですね。
豆に針金を付けたような独特な姿をしていて、非常に足が長い。
長い足で前を探りながら歩く様子から、「座頭虫」の名が付いた。
(ご存知の方もいると思いますが、映画の「座頭市」の座頭です。)
最古の化石記録は4億1千万年前(デボン期に相当)のものが知られている。
体長は10mm程度で体の中心に沿って5本の赤いトゲがある。
ザトウムシにしては足は短めで第二歩脚は比較的長い。
幼体で越冬し、成体はコナラやクヌギなどの雑木林にいることが多い。
見た目はクモに似ているが体の構造はサソリに近い。
※クモとの違いは
1 頭胸部と腹部の間にくびれが無い。
2 糸を出さない。
3 直接交尾をする。
虫やミミズの死骸を食べる、稀にキノコなども食べる。
生息地が局地的で県によっては「準絶滅危惧種」に指定しているところもあり、珍しい生物だが、なぜか椎ノ木谷(しいのきや)では5~7月に良く見かける。
ザトウムシ目の仲間は世界に40科5000種が知られていますが、あまり研究がされていなく、ザトウムシに関する文献がほとんど無く判別が非常に困難なのが現状です。
すこしづつ、観察を続けていき、ブログに掲載できるように頑張りますので、皆様のご協力をよろしくお願いします。
※「ザトウムシ」をモデルにしたもの!
1 「千と千尋の神隠し」に登場する「釜爺」
2 「新世紀エヴァンゲリオン」の使徒「マトリエル」
などがある。