
ムクドリ (学名:Sturnus cineraceus)
スズメ目ムクドリ科に属する鳥類。
全長24cmほどで、翼と胸、首は茶褐色で、首から頭にかけてと腰及び腹部に白い部分が混じり、足と嘴(くちばし)は黄色い。
日本国内ではほぼ全域に生息し、都市部などの人家付近や田畑などでも良く見られる。
食性は雑食で、植物の種子や果実、虫の幼虫などを好んで食べる。
もともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされていたが、生息環境の破壊により都市部に適応して大量に増殖すると、鳴き声による騒音や糞害などの問題が発生している。
作曲家のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトにはムクドリをペットとして飼っていたというエピソードが残されている。彼の作曲した「ピアノ協奏曲第17番」の第3楽章には、そのムクドリのさえずりを基にした旋律が主題として用いられていると言われている。